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MOVIE LOVERS' PLACE

映画の感想などを綴っていきます。

カウリスマキ監督『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』に登場する脱力系バンドがゆるすぎる。<ネタバレなし>

コメディ 監督 ヨーロッパ

こんにちは。

 

 

本日の映画はカウリスマキ監督の『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』です。

 

 

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フィンランドでの公開は1989年です。

 

 

レニングラードカウボーイズというバンドが、ロシアから新天地を求めてアメリカとメキシコを旅する物語です。

 

 

このバンドは実際に存在するバンドで、カウリスマキ映画に出演する前は"Sleepy Sleepers"として活動していたようです。

 

 

スリーピー・スリーパーズ・・・なんとも脱力系のバンド名ですね。

 

 

そうなんです。ここまでカウリスマキの世界観にぴったりくるバンドがあるのか?といいたくなるようなゆるーーーーーーいバンドなんです。

 

 

まず全員30cmはあろうかというリーゼントヘアーをしています。稲中卓球部の井沢を彷彿とさせます。いや、井沢が真似したのか?

 

 

そして先端がトンガっているブーツを履いています。歩行に支障をきたすレベルです。もはやオシャレアイテムと言えません。ロックです。

 

 

また音楽ジャンルはカントリー、ロシア民謡、ロックンロールとイマイチ定まりません笑 そのときその土地でウケる曲をカバーして演奏します。あとあんまり演奏がうまくありません。

 

 

この映画、カウリスマキ映画にしては珍しい点がいくつかあります。

 

 

フィンランド以外での撮影→アメリカ、メキシコ、ロシアなどを旅します

フィンランド語ではなく英語→フィンランド訛りのあるいい感じの英語です。とくに「ロッッケーン・ローーール」の発音が最高

③ストレートのコメディ→最初から最後まで完全なコメディ映画です。シリアスなテーマは一切なし。

 

 

上記の②に関して、当然ですがカウリスマキ映画ではいつもフィンランド語が使用されています。英語はちょこちょこ登場するくらい。この映画ではアメリカ舞台なのでずっと英語です。

 

 

フィンランド語って響きが独特なんですよね。カウリスマキ作品にいつも良い雰囲気を与えています。

 

 

ちょっと調べてみたところ、フィンランド語はもともとフィン人が話していた言語で、ウラル語族に属するようです。なのでヨーロッパの他の言語と似ていない点が多々あります。ヨーロッパ大陸と地理的に離れていたことと、フィン人がモンゴロイドの血も引く遺伝的に特徴的な民族であることなどが理由です。といっても容姿は完全なゲルマン人ですけどね。

 

 

またフィンランド語はどうやら文法的に日本語に似ている部分があるようです(どちらも膠着語)。またヨーロッパ言語では珍しく、子音が連続する発音が多いです。例えば"kukka"(花)など。これは日本人にとってはお馴染みですよね。この子音の連続が独特の力強い響きを生み出しています。映画の中でもフィンランド語訛りの英語の発音が独特ですごくいい味を出しています。「ロッッケン・ローーーーール」!!

 

 

また余談ですが私はフィンランド大使館のTwitterもフォローしてます。フィンランドの情報やゆるいフィンランド語講座などがあって面白いです。

 

 

twitter.com

 

 

ここまで来るとフィンランド語を勉強しようかな?と思うんですが、いまドイツ語を勉強しているんですよね。そしてフィンランド語の話者数は500万人。ドイツ語は1億人・・だったらとりあえずドイツ語かな。このように投資対効果を意識してしまう点が哀しい女です。でもフィンランド語はブックマークしました。

 

 

このように別の言語を知るのも映画の面白さですね。

 

 

実在するバンドを扱いながらも独特のカウリスマキワールドが全開の超ゆるい脱力系コメディ映画、笑えるのでぜひチェックしてみてください。また続編の『レニングラードカウボーイズ、モーゼに会う』ではさらに活動を広げてヨーロッパも旅しちゃいます。セットでの鑑賞が素敵です。

 

 

最後にレニングラードカウボーイズの演奏からこちらを。

 

 

www.youtube.com

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。