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MOVIE LOVERS' PLACE

映画の感想などを綴っていきます。

ダニー・ボイル監督『スラムドッグ$ミリオネア』のオススメ<ネタバレなし>

本日はダニー・ボイル監督作品より『スラムドッグ$ミリオネア』をご紹介します。

 

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ダニーボイルといえば!ヒットメーカーのイギリスの監督ですね。手がけた作品は幅広いです。

 

<ダニーボイル監督作品>

 

シャロウ・グレイブ Shallow Grave (1995)
トレインスポッティング Trainspotting (1996)
普通じゃない A Life Less Ordinary (1997)
ザ・ビーチ The Beach (2000)
ストランペット Strumpet (2001) テレビ映画
ヴァキューミング Vacuuming Completely Nude in Paradise (2001) テレビ映画
28日後... 28 Days Later... (2002)
ミリオンズ Millions (2004)
サンシャイン 2057 Sunshine (2007)
スラムドッグ$ミリオネア Slumdog Millionaire (2008)
127時間 127 Hours (2010) 兼脚本・製作
トランス Trance (2013) 兼製作
スティーブ・ジョブズ Stive Jobs (2015)[3]

 

wikipediaダニー・ボイル」ページより引用

 

何かしらご覧になったことがある方が多いのではないでしょうか。個人的には『トレインスポッティング』『ザビーチ』『普通じゃない』なんかも好きです。『127時間』はラストシーンでトラウマになった思い出が・・・笑

 

 

さてさて、『スラムドッグ$ミリオネア』はインドが舞台の映画です。原題は"Slumdog Millionaire"で、真ん中のドルマークは邦題オリジナルですね。

 

 

www.youtube.com

予告編はこちらです。

 

 

インドのムンバイ出身の貧しい青年がクイズ番組に出演します。このクイズ番組はクイズに正解すると出演者が賞金をもらえる代わりに、不正解だといままで獲得した賞金を全て失うというものです。ここまで読まれて懐かしいと思った方、そうです。日本でも放送されていた『クイズ$ミリオネア』なんですこれ。もとはイギリスのテレビ番組なんですね。

 

 

司会みのもんたさんの「ファイナルアンサー?」とか流行りましたよね。映画でも日本版を彷彿とさせる腹黒そうな優しそうな司会者が「ファイナルアンサー?」なんて言います。音楽も同じです。この辺もあって日本人としては観やすいです。

 

 

映画の中では、なぜか教育を受けていない主人公の青年が次々と難問を正解し、勝ち上がっていきます。その背景には彼はクイズを解きながら少年時代からの自身の半生を振り返るのでした。

 

 

ダニーボイル作品って結構扱っているテーマがえぐいものが多いじゃないですか。ドラッグ、貧困、遭難、サバイバル・・・などなど。下ネタも多いですし。なぜか節々でウ◯コが出てくる。お食事中の方すみません。でも不思議と「胸糞悪い」感じではなく爽やかに観れるんですよね。

 

 

あと現実っぽいけど現実じゃない設定もうまいですね。逆に現実っぽくないのに現実も。映画として観る上でちょうどいいさじ加減なんですよね。

 

 

また『スラムドッグ$ミリオネア』では回想シーンと現実シーンが繰り返しながら、現実シーンに統一されていくのですが、それらがテンポよく遷移するのですごく観やすいです。また時系列も追いやすいです。

 

 

というわけで、ダニーボイル作品はバランスが良くて観やすいものが多い印象です。バランスとはテーマの重さ軽さ、時系列、現実非現実など色々です。割と万人受けしつつも映画ファンも満足させられる作品が多いですね。

 

 

スラムドッグ$ミリオネア』はその中でも特に楽しい気分になれる映画なのでオススメです。インドが舞台なのもいいですね。エンディングではキャスト全員で駅のホームで踊るのもインドっぽくてすごくいいです。

 

 

映画のラストはわりと現実ではありえないような形で終わります。この終わり方の是非ですが、私はこれでいいと思います。っていうかこれが良かったです。

 

いかにも「映画のご都合主義」的な終わり方だと取る方もいるかもしれません。

 

これは映画というエンターテインメントに何を求めるかによっても変わってきますね。逆にいつも誰かが死んだり、それ以外の悲劇が起きたり、思いもよらぬ人が黒幕だったりすれば満足なのか?ということですね。それはそれでお約束な気もします。

 

映画という2時間の物語の中で、現実も非現実も体験しながら何かしらのストーリーを感じる時に、現実ではありえない終わり方があってもいいと思うんですよ。それもひとつの「非日常体験」であって、ストーリーの伝え方なわけです。この映画の冒頭は主人公の貧しい少年の残酷な生い立ちではじまるので、そこからストーリーが展開して色々な回想シーンを挟みつつだんだん夢のような現実に話がまとめあげられていく流れは一つの魅せ方だと個人的には思いました。目を背けたくなるような残酷な「非現実」と、信じられないようなハッピーな「現実」の対比ですね。なんにせよ印象的な作品です。